wwwありなし、どちらがベスト？ ホームページのURL設定とSEOへの影響
更新日：2023年08月02日

ホームページのURLを設定する際、"www"を付けるべきか、それとも付けないべきか迷ったことはありませんか？
この問いに対する答えは、実はそれほど単純ではありません。
それぞれの選択には一長一短があり、それぞれが異なる状況や目的に適しています。
今回は、この問題について解説します。

"www"とは何か？

"www"はホームページのURLにおいて、そのサイトがインターネット上のウェブサイトであることを明示するために使われます。
これは、初期のインターネット時代に、ウェブサイトとその他のインターネットサービス（例えばFTPやメール）を区別するために導入されました。
しかし、現在ではウェブサイトがインターネットの主要なサービスとなり、"www"なしでもウェブサイトであることは明らかとなっています。

一方、"www"を付けないと、URLがシンプルで視覚的に美しいというメリットがあります。
これは特にブランディングやマーケティングの観点から重要で、シンプルなURLはユーザーにとって覚えやすく、打ち込みやすいという利点があります。

SEOへの影響

"wwwあり"と"wwwなし"の間にはSEO上の差は基本的にありません。
Googleなどの検索エンジンは、これらを異なるサイトとして扱うことはありません。
しかし、"wwwあり"と"wwwなし"を混在させると、同じコンテンツが異なるURLで存在することになり、これは重複コンテンツと見なされる可能性があります。
重複コンテンツはSEOにとってマイナスとなるため、"wwwあり"か"wwwなし"のどちらか一方に統一することが推奨されています。

リダイレクトの設定

"wwwあり"と"wwwなし"のどちらを主なURLとするかを決定したら、もう一方を主なURLにリダイレクトする設定を行うことが重要です。
これにより、ユーザーや検索エンジンが"wwwあり"と"wwwなし"のどちらのURLを使用しても、常に同じホームページにアクセスすることができます。
このリダイレクトの設定は、.htaccessファイルやウェブサーバーの設定を通じて行うことができます。

リダイレクト設定の具体例

以下に、Apacheサーバーの.htaccessファイルに記述するコードの例を示します。
このコードは、"www"なしのURLを"www"ありのURLにリダイレクトします。

RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTP_HOST} ^example\.com [NC]
RewriteRule ^(.*)$ http://www.example.com/$1 [L,R=301]

このコードを.htaccessファイルに追加すると、ユーザーが"example.com"にアクセスした場合、自動的に"www.example.com"にリダイレクトされます。

RewriteEngine On

Apacheのmod_rewriteモジュールを有効にします。
このモジュールはURLの書き換えとリダイレクトを行うために必要です。

RewriteCond %{HTTP_HOST} ^example\.com [NC]

リダイレクトの条件を設定します。
ここでは、ホスト名（HTTP_HOST）が"example.com"で始まる場合にリダイレクトを行うように指定しています。
[NC]フラグは、大文字小文字を区別しないことを意味します。

RewriteRule ^(.*)$ http://www.example.com/$1 [L,R=301]

リダイレクトのルールを設定します。ここでは、任意のパス（`^(.*)$`）に対して、そのパスを"www.example.com"に追加したURLにリダイレクトします。
[L,R=301]フラグは、これ以上の書き換えルールを処理しない（L）ことと、リダイレクトが永続的（301）であることを意味します。

なお、このコードを使用する前に、"example.com"を自身のドメイン名に置き換える必要があります。
また、このコードはApacheサーバーの.htaccessファイルに記述するものであり、他の種類のサーバーでは異なる設定が必要になる場合があります。

まとめ

以上の情報から、"www"を付けるか付けないかは主に個々の好みやブランディング戦略によると言えます。
しかし、SEOの観点からは"wwwあり"と"wwwなし"を混在させると重複コンテンツと見なされる可能性があるため、どちらか一方に統一することが推奨されています。
また、一方を他方にリダイレクトする設定を行うことで、ユーザーや検索エンジンがどちらのURLを使用しても同じホームページにアクセスできるようにすることが重要です。

したがって、"www"を付けるか付けないかを決定する際には、自身のホームページのブランディング戦略やSEO要件を考慮することが重要です。
それぞれの選択がホームページのSEOにどのような影響を与えるかを理解した上で、最適な選択を行いましょう。