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PHPバージョン切り替えでWordPressとEC-CUBEを安全に保つ方法
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PHPは、WordPressやEC-CUBEのような人気のCMSやECシステムの動作基盤を支えるプログラミング言語です。
最新バージョンへの移行は、セキュリティ強化やパフォーマンス向上のために重要ですが、移行作業を誤るとサイトが正常に動作しなくなるリスクがあります。
本記事では、WordPressとEC-CUBEを例に、PHPバージョン切り替え時の注意点と対策を解説します。

PHPバージョンを変更する理由

PHPの新しいバージョンを利用する主な理由は以下の通りです。

  • セキュリティ強化: 古いPHPバージョンはセキュリティアップデートが停止しており、攻撃を受けやすくなります。
  • 高速化: PHP 7.0以降ではパフォーマンスが大幅に向上しており、特にWordPressやEC-CUBEのページ読み込み速度が速くなります。
  • 新機能: 最新のPHPバージョンでは、開発を効率化するための新しい構文や機能が提供されています。

WordPressのPHPバージョン切り替えでの注意点

WordPressはPHPに依存して動作するため、バージョン切り替え時には以下の点を確認してください。

WordPressの推奨バージョンを確認

WordPress公式では、最新バージョンのWordPressに対してPHP 7.4以上、できればPHP 8.0以降の使用を推奨しています。
ただし、使用しているテーマやプラグインが古い場合、新しいPHPバージョンで互換性がないことがあります。

プラグインとテーマの互換性を確認

  • プラグイン: 使用しているプラグインがPHPの新バージョンに対応しているか、公式サイトやリリースノートを確認しましょう。
  • テーマ: カスタマイズされたテーマや古いテーマの場合、新しいPHPバージョンでエラーが発生する可能性があります。

ステージング環境でのテスト

本番環境でいきなりPHPバージョンを切り替えると、動作不良が発生する可能性が高いため、ステージング環境でテストを行いましょう。
たとえば、以下のポイントをチェックします。

  • 管理画面が正常に動作するか
  • フロントエンド(訪問者が見る画面)の表示が正しいか
  • プラグインやウィジェットの動作に問題がないか

エラーログの確認

PHPバージョン変更後、エラーログを定期的に確認します。以下のような非推奨関数の利用が問題になることがあります。

// 非推奨
$mysql_conn = mysql_connect('localhost', 'user', 'password');

// 推奨
$pdo_conn = new PDO('mysql:host=localhost;dbname=testdb', 'user', 'password');

EC-CUBEのPHPバージョン切り替えでの注意点

EC-CUBEは特に大規模なデータを処理するため、PHPバージョンの切り替えがサイトのパフォーマンスや安定性に大きく影響します。

バージョン依存性を確認

  • EC-CUBE 3.xや4.xは、PHP 7.4以降に対応していますが、特定のバージョンでないと動作しない場合があります。
  • EC-CUBEの公式ドキュメントで対応するPHPバージョンを確認しましょう。

モジュールやプラグインの互換性

EC-CUBEでは、プラグインを利用して機能を拡張するケースが多いため、すべてのプラグインが新しいPHPバージョンに対応しているかをチェックしてください。

キャッシュのクリア

PHPバージョン変更後は、EC-CUBEのキャッシュを必ずクリアしてください。
特に、EC-CUBE 4.xではキャッシュ管理が強化されているため、変更後に再生成が必要です。

コンソールコマンドの実行

EC-CUBEのキャッシュクリアや依存関係の再構築は、コンソールコマンドで行います。

# キャッシュクリア
php bin/console cache:clear --env=prod

# マイグレーション実行
php bin/console doctrine:migrations:migrate

ステージング環境でのテスト

WordPressと同様に、ステージング環境で以下を確認してください。

  • 商品登録、注文処理、メール送信の動作
  • 決済プラグインや外部連携APIの正常動作

切り替え手順と注意点

バックアップを取る

PHPバージョン変更前に、ファイルとデータベースの完全バックアップを取得します。

サーバー設定でPHPバージョンを変更

レンタルサーバーの場合、コントロールパネルからPHPバージョンを簡単に変更できます。

依存パッケージの更新

composerを使用している場合、以下のコマンドでパッケージを更新します。

composer update

テストを実施

エラーログを確認しつつ、サイト全体を動作テストします。

まとめ

PHPバージョンの切り替えは、WordPressやEC-CUBEを安定して運用するために欠かせない作業です。
しかし、適切な準備とテストを行わないと、大きなトラブルを引き起こす可能性があります。
本記事で紹介した手順と注意点を参考に、慎重に進めてください。

安全な移行を実現するために、公式ドキュメントや開発者コミュニティの情報も活用しましょう!

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