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メインスレッドの負荷軽減でサイト速度アップ!
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インターネットの海を速く、スマートに航海するためには、ホームページのパフォーマンスを最適化することが不可欠です。
特に、ホームページを立ち上げた瞬間からメインスレッドの処理を最小化することは、ユーザーの待ち時間を減らし、満足度を高める重要なキーとなります。
PageSpeed Insightsで「メインスレッドの最小化」の指摘を受けたら、それはページ表示の遅れを解消する絶好のチャンスです。
この記事では、ホームページのロード時間を短縮し、ユーザーに快適な閲覧体験を提供するための方法を具体的にご紹介します。

メインスレッドの最小化とは何か?

ホームページを訪れたとき、背後では複雑なプログラム処理が行われています。
これらの処理の多くは「メインスレッド」と呼ばれる場所で実行され、ページのロードやユーザーのインタラクションを管理しています。
メインスレッドの負荷が高いと、ユーザーが感じるレスポンスの遅さに直結するため、パフォーマンス改善には不可欠です。

不要なWordPressプラグインの削除

WordPressでホームページを運営している場合、多くのプラグインがメインスレッド処理を増やす原因になり得ます。
使用していない、または必要最小限でないプラグインは、積極的に削除しましょう。

JavaScriptの圧縮と最適化

JavaScriptファイルはウェブの動的な動作を司る重要な要素ですが、大きいと処理に時間がかかります。
ファイルの圧縮や不要なコードの削除、非同期ローディングの適用はメインスレッドの負荷を減らし、パフォーマンスを改善します。

// 圧縮前のJavaScriptサンプル
function exampleFunction() {
  // 何かの処理
}

// 圧縮後のJavaScriptサンプル
function x(){} // 名前を短くし、スペースを削除

DOM操作の最適化

DOM要素の不必要な再描画はパフォーマンスを低下させます。
効率的なコーディングにより、DOMの変更を最小限に抑えましょう。
例えば、複数のDOM変更を一度に行うようにバッチ処理を行うことが挙げられます。

DOMサイズの管理

大きなDOMツリーはメインスレッドの処理に影響を与えます。
HTMLの構造をシンプルに保ち、必要な要素だけを持つように心がけることで、ホームページのパフォーマンスを改善できます。

DOMとは

DOMは「Document Object Model」の略で、HTMLやXMLドキュメントのためのプログラミングインタフェースです。
ウェブページをブラウザで開くと、そのページのコンテンツと構造からブラウザはDOMを構築します。
このDOMは、ドキュメントをツリー構造(親子関係を持ったノードの集合体)として表現し、それぞれの要素、属性、テキストなどがそれぞれ個別のノード(オブジェクト)として存在します。

たとえば、次のようなHTMLコードがあったとします。

<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
    <title>サンプルページ</title>
</head>
<body>
    <h1>こんにちは、世界!</h1>
    <p>これはサンプルの段落です。</p>
</body>
</html>

このコードはブラウザによって読み込まれると、次のようなDOMツリーに変換されます。

- Document
- DOCTYPE: html
- html
- head
- title: "サンプルページ"
- body
- h1: "こんにちは、世界!"
- p: "これはサンプルの段落です。"

開発者はJavaScriptを使用して、このDOMツリーのノードにアクセスし、それを読んだり変更したりすることができます。
これにより、動的なウェブページやアプリケーションの作成が可能になります。
たとえば、ユーザーがフォームに入力した情報を取得したり、クリックに応じてページの一部を更新したりすることができます。

DOMの操作はメインスレッド上で行われるため、複雑なDOMの操作はパフォーマンスに影響を及ぼすことがあります。
したがって、DOM操作を効率的に行い、ページのレスポンスを速く保つためには、DOMの構造をシンプルに保つと共に、JavaScriptを通じた操作を慎重に行う必要があります。

複雑なDOMとは?

複雑なDOMとは、ウェブページの構造が深くまたは不必要に複雑になっている状態を指します。
これは、多数の入れ子になった要素、多くの兄弟要素、または多くの属性を持つ要素などによって引き起こされることがあります。

ここで言う「深い」とは、ウェブページのマークアップにおいて、ある要素が別の要素の中に深く入れ子になっていることを意味します。
たとえば、ある`<div>`が中に更に`<div>`を持ち、その中に`<span>`があり、そこに`<a>`タグがあるといった具合です。
このような深い入れ子構造は、ブラウザがDOMを解析してレンダリングする際に、多くの計算を必要とし、結果としてページのレンダリング速度が遅くなります。

また、「不必要に複雑」とは、ページの実際の内容や機能を実現するために必要以上のHTML要素やJavaScriptの操作が含まれている状態を指します。
たとえば、シンプルに表示できる一つのリストやメニューに対して、過剰なマークアップやスタイル、スクリプトが使われている場合などがこれに該当します。

以下は複雑なDOMの例です:

<div>
  <div>
    <div>
      <div>
        <div>
          <span>テキストがここに入ります...</span>
        </div>
      </div>
    </div>
  </div>
</div>

このような構造は、ページのレンダリングパフォーマンスを低下させる可能性があります。
なぜなら、ブラウザはこのような深いツリーをトラバースするたびに多くの計算を実行し、さらにユーザーインタラクションがあるたびに再計算をする必要があるからです。
CSSのセレクタが複雑になると、この問題はさらに悪化します。

複雑なDOMは、以下のような影響を与える可能性があります。

  • ページのロード時間の増加
  • スクロールやアニメーションなどのインタラクティブな操作に対するレスポンスの低下
  • JavaScriptによるDOM操作のパフォーマンス低下
  • メモリ使用量の増加

これらの理由から、ウェブデザインや開発においては、できるだけDOM構造をシンプルに保つことが推奨されます。

まとめ

ホームページのパフォーマンスを最適化するためには、メインスレッドの最小化が不可欠です。
不要なプラグインの削除、JavaScriptの圧縮、DOMの最適化といった手法を通じて、メインスレッドの負荷を軽減しましょう。
また、DOMサイズを適切に管理することで、表示速度の向上にも寄与します。
これらの最適化を行うことで、訪問者はスムーズにホームページを使いこなし、運営者はサーバー容量を節約し、セキュリティも強化されるでしょう。
読者の皆さんも、今日からぜひこれらの施策をホームページに取り入れて、ユーザー体験の向上を実現してください。

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